火星探査車キュリオシティ、火星滞在3000火星日を突破! | アストロピクス

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火星探査車キュリオシティ、火星滞在3000火星日を突破!

このパノラマ画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティが火星表面のようすをとらえたものです。2020年11月18日に撮影した122枚の画像を合成して作られました。

火星の1日は地球よりやや長い約24時間40分です。この火星の1日のことを「火星日(sol)」といいます。画像が撮影されたのは、キュリオシティが2012年8月6日に火星へ着陸してから2946火星日目のことでした。キュリオシティはその後も順調に探査を続け、2021年1月中旬には火星滞在3000火星日を突破しました。

キュリオシティは現在、着陸場所であるゲール・クレーター内にあるシャープ山を登りながら探査を続けています。画像中央奥にはゲール・クレーターの床の部分が見えており、地平線にはクレーターの北側の縁が映っています。画像右上に見えているのはシャープ山の上部で、何十億年も前の湖や水の流れによって作られた岩石層があります。

画像には湾曲した岩の段が映っています。これは斜面に硬い岩の層と軟らかい岩の層があるときに形成されることがあります。軟らかい層が侵食されると、硬い層が小さな崖を形成し、ベンチのような地層が残されるのです。あるいは地滑りによって湾曲した巨大な岩盤が斜面を滑り落ちて形成されることもあります。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)NASA