ハッブル望遠鏡がとらえた8000万光年先の渦巻銀河IC 4653 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえた8000万光年先の渦巻銀河IC 4653

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河IC 4653。さいだん座の方向、8000万光年の距離にあります。

リンク先のハッブル宇宙望遠鏡のサイトでは、この画像の掲載ページのタイトルを「A Familiar Sight(おなじみの光景)」としています。8000万光年というと非常に遠いように思えるかもしれませんが、宇宙規模ではそれほど遠いわけではありません。それくらいの距離にある天体は、私たちの天の川銀河に比較的近い天体と構造などが似通っており、「おなじみの光景」だというわけです。

上の画像では、くっきりというわけではありませんが、渦を巻く渦状腕も見えています。銀河内の青白い領域は、新しい星が形成されている場所です。私たちは、自分たちが住む天の川銀河を外から眺めることはできません。この画像のように他の銀河を観測して構造を調べることは、天の川銀河の構造を知ることにもつながります。

2019年10月21日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Rosario (CEA, Durham University)

https://spacetelescope.org/images/potw1942a/