火星の南極冠の近くにある、「Angustus Labyrinthus」と呼ばれる地域をとらえた画像です。2019年2月15日にNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機2001マーズ・オデッセイが撮影しました。
交差する尾根が四角形を形作っているのが映っています。この地形がマリナー9号によって初めて観測された際、プロジェクトの科学者たちはこの地域のことを非公式に「インカ・シティ(the Inca City)」と呼びました。
直線的な尾根は、火山や地殻変動によって形成されたと見られています。地下の亀裂をマグマが埋め、その後の侵食によって冷えたマグマの部分が露出したと考えられているのです。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU