ボイジャー2号、通信途絶。10月に復活の可能性 | アストロピクス

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ボイジャー2号、通信途絶。10月に復活の可能性

NASA(アメリカ航空宇宙局)は7月28日、星間空間を航行中の探査機ボイジャー2号との間でデータの送受信ができない状況になったと発表しました。

7月21日にボイジャー2号へ送信された一連のコマンドにより、ボイジャーのアンテナが誤って地球から2度ずれた方向を向いてしまったためだとのことです。ボイジャー2号は現在、地球から約199億kmの距離に位置しています。アンテナがずれたことにより、ボイジャー2号からのデータを受信することも、ボイジャー2号にコマンドを送信することもできなくなりました。

ただし、このままミッションが終了ということではなさそうです。NASAによると、ボイジャー2号はアンテナを地球に向け続けるため、1年に何度か姿勢をリセットするようにプログラムされているとのことです。次回のリセットは10月15日に行われる予定となっており、それによって通信が再開されるとみられています。

なお約240億km離れたところを航行中のボイジャー1号は、通常通り機能しているとのことです。

通信途絶したボイジャー2号から微弱な信号を確認(8月2日)

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参考記事)ボイジャー1号、2号の現在地は? 今どこにいるのか

(参照)NASA blog