木星の衛星イオ ボイジャー探査機からガリレオ探査機への17年間の表面の変化 | アストロピクス

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木星の衛星イオ ボイジャー探査機からガリレオ探査機への17年間の表面の変化

これらの画像に映っているのは、どちらも木星の衛星イオです。左はNASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星探査機ボイジャーが撮影した画像を合成して球体に投影したもの、一方、右はNASAの木星探査機ガリレオが撮影した画像です。どちらの画像も、ボイジャー探査機とガリレオ探査機との間で類似した、2つのフィルター(緑と紫)の画像を合成した擬似カラー画像になっています。

左は2機のボイジャー探査機が接近した1979年当時のイオで、右はガリレオ探査機が1996年9月7日に撮影したイオのようすです。イオは地球以外の太陽系天体で初めて火山活動が発見された天体です。上の2つの画像を比べると、1979年から1996年の間に火山活動によって多くの場所で地表に変化が見られます。

なおボイジャー1号2号は木星の近くを通過しながら観測を行いました。一方、ガリレオ探査機は1995年12月に木星の周回軌道に入り、2003年9月まで木星の観測を行いました。画像内のイオを撮影したとき、ガリレオ探査機はイオから約48万7000kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/University of Arizona

(参照)Planetary Photojournal