通信途絶したボイジャー2号から微弱な信号を確認 | アストロピクス

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通信途絶したボイジャー2号から微弱な信号を確認

7月21日に送ったコマンドにより誤ってアンテナの向きが2度ずれてしまい、データの送受信ができなくなったボイジャー2号。そのボイジャー2号からの微弱な信号(キャリア信号)を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の深宇宙ネットワーク(Deep Space Network)が受信したとNASA・JPL(ジェット推進研究所)のボイジャー探査機のチームが報告しました。これにより、探査機が動作していることが確認されたとしています。

ボイジャー2号は現在、地球から199億km以上離れたところに位置しています。これは太陽〜地球間の距離の133倍(133天文単位)以上で、光(電波)が届くのに18時間28分以上かかる距離です。

ボイジャーのチームは今後、アンテナの向きを地球に向けるためのコマンド送信を試みます。それがうまくいかない場合、10月に探査機の姿勢がリセットされるのを待つことになります。ボイジャー2号は、1年に何度か姿勢をリセットするようにプログラムされており、次回のリセットが10月15日に予定されています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参考記事)ボイジャー1号、2号の現在地は? 今どこにいるのか

(参照)NASA JPL・X(Twitter)NASA