リング・ワールドの三つの三日月 | アストロピクス

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リング・ワールドの三つの三日月

この画像には、三つの“月”が映っています。もちろん、月が一つしかない地球ではこのような光景を見ることはできません。画像に映っているのは、土星探査機カッシーニがとらえた土星の衛星です。2015年3月25日に撮影されました。

最も大きく見えているのは、土星最大の衛星タイタン(直径5150km)です。タイタンは分厚い大気でおおわれており、その大気のため輪郭がややぼけています。また大気が太陽光を屈折するため、大気のない他の二つの衛星に比べて、明るい部分が衛星の右上や左下部分まで包み込むかのように伸びています。

左上に見えているのは衛星レア(直径1527km)。表面の凹凸がうっすらと見えています。中央下に小さく見えているのは衛星ミマス(直径396km)です。

撮影時、カッシーニの最も近くにあったのはレア、最も遠くにあったのはタイタンでした。レアはカッシーニから260万km、ミマスは300万km、タイタンは430万kmの距離にありました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA18322