ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙のバブル | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙のバブル

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた輝線星雲NGC 7635。「バブル星雲」とも呼ばれます。カシオペヤ座の方向、7100光年の距離にあります。ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ(1990年4月24日)26周年を記念して、2016年4月21日にリリースされた画像です。

この星雲を作っているのは太陽の45倍の質量を持つ恒星で、画像中央やや左で輝いています。その星からは時速640万km以上で恒星風が吹き出しています。まるで除雪車が前方に雪をかき集めるように、恒星風が冷たい星間ガスを掃き集めてバブルの外縁ができました。バブルの直径は7光年ほどあります。

星の年齢は400万歳ほど。大質量のため寿命が短く、1000万~2000万年後には超新星爆発を起こすのではないかとみられています。

Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

https://hubblesite.org/contents/media/images/2016/13/3725-Image.html