キュリオシティが台地の上から撮影した火星の360度パノラマ | アストロピクス

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キュリオシティが台地の上から撮影した火星の360度パノラマ

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえた、火星表面の360度パノラマ画像。キュリオシティが着陸して1302火星日の2016年4月4日に撮影した数十枚の画像を合成して作成されました。

キュリオシティが着陸したゲール・クレーター内にあるシャープ山のふもと、探査車のチームが「ナウクルフト台地(Naukluft Plateau)」と呼ぶ場所の上から撮影されました。

画像手前側には、層をなした古代の砂岩の堆積物が侵食された光景が広がっています。キュリオシティは古代の水の存在を示す粘土鉱物などを発見してきましたが、ナウクルフト台地の砂岩は風で飛ばされた砂の厚い層が支配的で、これらの堆積物がより乾燥した時代に形成されたことを示唆しています。

画像中央が北で、両端が南になります。画像右奥にはシャープ山、中央奥にはゲール・クレーターの縁が見えています。

こちらはパノラマ画像の中央付近(北方向)を切り抜いたものです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)Planetary Photojournal