「アラム・カオス(Aram Chaos)」と呼ばれる直径1300kmの窪地内の一部を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービーターがとらえた画像です。
画面を全体的に砂丘がおおっています。中央付近にメサ(テーブル状の台地)があり、その周囲を侵食された物質が取り囲んでいます。
アラム・カオスではかつて大量の地下水が噴出し、長さ約2000kmのアレス谷のアウトフロー・チャネルを形成しました。冒頭の画像に映っているのは、アレス谷への出口付近です。
マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されたHiRISEというカメラのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。冒頭の画像は2011年9月30日に撮影されたもので、2020年7月26日のHiPODとして紹介された画像です。
Image Credit: NASA/JPL/UArizona