マーズ・グローバル・サーベイヤーが撮影した火星の南極冠 | アストロピクス

マーズ・グローバル・サーベイヤーが撮影した火星の南極冠

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが2000年4月17日に撮影したもので、火星の南極冠が映っています。火星は自転軸が約25度傾いており、地球と同じように季節変化があります。当時、火星の南極は夏の時期でした。

火星の南極冠は冬から早春にかけて、画像に映る範囲全体が真っ白になるほど広がります。一方、夏にはこの画像のように最も小さくなります。画像に映る極冠の左右の幅は約420kmです。

1970年代、NASAの火星探査機バイキングの観測から、夏の南極冠の霜が二酸化炭素の氷(ドライアイス)でできていることが分かりました。二酸化炭素は、マイナス125℃程度で凍ります。参考記事:バイキング2号が撮影した火星の南極冠

Image Credit: NASA/JPL/MSSS

(参照)Planetary Photojournal