
NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、火星の火山エリシウム山の南東部の山腹にある直径130mほどの穴を映した画像です。エリシウム山は、火星の北半球、エリシウム平原にある火山です。
画像に見られるような穴は、地下の溶岩チューブの天井が崩落したものだとみられています。溶岩チューブとは、地下で溶岩が流れた後に残される空洞で「溶岩トンネル」とも呼ばれます。地球ではよく見られる地形で、月でも見つかっています。
アストロピクスで以前紹介したアルシア山の山腹にある穴の画像では、穴の底は影になって見えていませんでした。エリシウム山の山腹のこの画像の穴は、底面が見えています。
Image Credit: NASA/JPL/UArizona
(参照)HiRISE