火星探査車が見た「ソンブレロ岩」 | アストロピクス

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火星探査車が見た「ソンブレロ岩」

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスがとらえたものです。まるでメキシコの帽子「ソンブレロ」のような形をしていることから、この岩には「ソンブレロ岩(Sombrero Rock)」と愛称が付けられました(正式名称は「ミドルマウンテン」)。画像は2023年9月8日に撮影されました。

岩がこのような形をしているのは、「ケースハードニング」と呼ばれる現象によるのかもしれません。ケースハードニングとは、岩の外層部分に何らかの元素が集積して表面が硬くなる現象です。そのため内部が侵食されて、このような中空の形状が残ることがあります。ハワイ大学のEleni Ravanis氏によれば、多くの場合、地表付近でおきた水と岩石の相互作用と密接に関係しているとのことです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU

(参照)Mars 2020 Mission Perseverance Rover