火星ヘリコプターが27回目の飛行時に撮影した露頭の連なり | アストロピクス

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火星ヘリコプターが27回目の飛行時に撮影した露頭の連なり

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が、2022年4月23日に行った27回目のフライト時に撮影したもので、5月3日に公開されました。1枚目の画像の左上から右中央にかけて、岩石の露頭が断続的に並んでいるのが見えます。2枚目の画像は、最も右側の露頭を拡大表示したものです。

インジェニュイティは、火星探査車パーサヴィアランスの科学チームの要請により、ジェゼロ・クレーター内のデルタにほど近いこの地域の調査を行いました。科学チームはここの露頭の並びを「Fortun Ridge」と呼んでいます。Fortun Ridgeはジェゼロ・クレーター内の2つの地質単位である「Séítah」と「Máaz」の境界を示していることから、科学チームにとって興味深い場所になっているとのことです。「Séítah」と「Máaz」の地質は火成岩(火山)起源だと考えられています。

インジェニュイティの27回目のフライトでは、152.9秒の飛行時間で307メートルの距離を移動しました。最高高度は10メートル、最高速度は秒速3メートルでした。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Mars Exploration Program