火星探査車キュリオシティがとらえた、メサやビュートのある360度パノラマ風景

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえた火星表面の360度パノラマです。アイオリス山(シャープ山)の裾野にある「マレー・ビュート(Murray Buttes)」と呼ばれる地域で撮影されました。

このパノラマ画像は、2016年8月5日(1421火星日)にキュリオシティのマストカメラ(Mastcam)で撮影した130枚以上の画像を組み合わせて作成されました。画面奥には上部が平らな侵食地形(メサ)や、メサがさらに侵食されて孤立丘になったビュートなどが見られます。

画面中央にキュリオシティのロボットアームが映っています。ロボットアームの先端の左側にある、周囲より暗い色のメサは高さが約15メートルで、キュリオシティから約90メートル離れたところにあります。メサの左側奥にアイオリス山の上部が見えています。

前景に見られる比較的平坦な部分は、湖底で泥が堆積してできた地層の一部です。その向こう側に見えるビュートやメサは、アイオリス山の下部が形成された後に風の作用で堆積してできた砂岩が侵食された残骸です。

こちらはメサ周辺のクローズアップです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)Planetary Photojournal