「日食」が毎日起きる土星の小衛星プロメテウス

画像の右上側には土星のAリングが映り、その左下側に細いFリングが見えています。そのFリングの内側を公転する衛星プロメテウスが画像中央右下に映っています。画像に映るプロメテウスは、右下に見える土星の影から顔を出したところです。

プロメテウスは平均半径43.1kmの小さな衛星で、1周14.7時間で土星を公転しています。プロメテウスの自転周期は公転周期と同じで、地球の月と同じように、常に同じ面を土星に向けています。

プロメテウスの土星側の面に立つと、正午に太陽を頭上に見ることはできません。東側から昇ってきた太陽は、正午近くになると土星に隠れてしまうからです。プロメテウスの土星側では「日食」が1日に1度起きるのです。土星側の表面では太陽とは反対向きになる夜と、土星の影に隠れてしまう「日食」と、1日(1回の自転)の間に2度の暗闇が訪れます。

画像は2005年6月3日に、土星探査機カッシーニによって撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約210万kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal