土星探査機カッシーニが、2010年1月2日にとらえた土星。撮影時、カッシーニは土星から約230万kmのところに位置していました。
土星の昼側のリングには、太陽光が直接当たっているほかに、太陽光が土星の雲に反射した光も当たっています。土星の夜側のリングは、リングの特徴がより分かるように明るく処理されています。
2004年6月に土星の周回軌道に入ったカッシーニは、2017年9月15日に土星の大気に突入してミッションを終えました。13年にわたる期間中、2009年8月には土星が春分点を通過しました。
春分点では、太陽光が土星の赤道の真上から、つまりリングに対してほぼ真横から当たります。冒頭の画像が撮影された2010年1月は、土星が春分点に位置していた頃から5か月弱しか経っていない時期です。太陽光がまだ真横に近い角度から当たっているため、土星本体に落ちるリングの影が細くなっています。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute