NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが、ジェゼロ・クレーターのデルタ地帯への移動途中、みずからの着陸時に使われたパラシュートとバックシェルを撮影しました。画像は2022年4月8日(着陸から403火星日)に撮影したもので、画像なかほど、左側にパラシュート、右側にバックシェルの一部が映っています。
パーサヴィアランスは2021年2月18日に着陸に成功しました。パーサヴィアランスは火星の大気圏に突入後、パラシュートを使って減速したのち熱シールドを分離、その後バックシェルを切り離して降下ステージが逆噴射してさらに減速、最終的にローバーは降下ステージからケーブルで吊り下げられて着陸しました。
こちらはパーサヴィアランスの移動経路と、パラシュートやバックシェルの落下位置(白い円の部分)を示したものです。スケールと比べると、撮影時のパーサヴィアランスとパラシュートなどとの間の距離は500m程度だったことが分かります。
なお着陸直後にNASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、パーサヴィアランスのパラシュートやバックシェル、降下ステージ、熱シールドなどを宇宙からとらえた画像をアストロピクスでは紹介したことがあります。興味のある方は併せてご覧ください。参考記事:火星周回機から撮影された着陸後のパーサヴィアランス、パラシュート、降下ステージ、熱シールド
(参照)Mars 2020 Mission Perseverance Rover、Location Map for Perseverance Rover - NASA Mars