火星ヘリコプターの飛行を記録した詳細映像が公開された

2021年9月4日に行われた、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の13回目の飛行の様子を収めた映像が2点、11月18日にNASAから公開されました。火星ヘリの動きを詳細にとらえた映像になっています。インジェニュイティはこのとき、「Séítah」と呼ばれる地域の上空を飛行し、探査車パーサヴィアランスの運用に役立てるため、その地域の画像を撮影しました。

映像の一つは火星ヘリコプターの離着陸地点付近をクローズアップで捉えたもの、もう一つは広い範囲を映したものです。どちらもパーサヴィアランスのカメラMastcam-Zで撮影されました。Mastcam-Zは左右一つずつのカメラが一対となっており、クローズアップは右カメラ、広い範囲のものは左カメラで撮影された映像です。なお映像の撮影時、インジェニュイティはパーサヴィアランスから300mほど離れたところにいました。

こちらはMastcam-Zの右カメラで撮影したクローズアップ映像です。インジェニュイティは高度8mまで上昇したあと少し旋回。その後、水平に右へ移動していき画面の外へと消えていきます。やがて戻ってきて離陸地点から12m離れた場所に着陸しました。

こちらはMastcam-Zの左カメラで撮影した映像です。白い円内にインジェニュイティがあります。離陸後に右へ移動していったインジェニュイティは、尾根を越えてSéítah地域に入っていきました。地形の変化に対応するため、尾根の手前で速度を落として一時的にホバリングさせた後、尾根をこえてSéítah地域に入っていくようにプログラムされていました。復路も同様に一時的にホバリングしているのが映像からわかります。

画面から右へ外れた後、インジェニュイティはカラーカメラで画像の撮影を行いました。その際に撮影された画像の一部はこちらで紹介しています。

Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS

(参照)JPL