探査車パーサヴィアランス、火星サンプルリターンに向けサンプルチューブ投下作業を開始

2022年12月21日、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが、火星からサンプル(試料)を持ち帰る火星サンプルリターン計画に向けて、サンプルチューブを火星表面に置く作業を開始しました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
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この画像には、パーサヴィアランスから投下されたサンプルチューブが映っています。右上には探査車の車輪が見えています。最初に投下されたこのサンプルは、2022年1月31日に「South Séítah」と呼ばれる場所で採取されたものです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
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こちらは最初の画像を含め、複数の画像を合成したパノラマです。パーサヴィアランスの車輪が6輪、見えています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
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こちらはサンプルチューブのクローズアップ。パーサヴィアランスは今後2か月にわたり合計10本のチューブを「スリーフォークス」と呼ばれる場所に投下する予定です。

パーサヴィアランスはサンプル採取の際、それぞれ2本ずつ採取しています。各ペアの1本はパーサヴィアランス内に残し、残りの1本をスリーフォークスに投下します。火星サンプルリターンでは、着陸機からサンプルを搭載したロケットを周回軌道へ打ち上げることになっています。着陸機へサンプルを届ける役目はパーサヴィアランスが担うことになっていますが、スリーフォークスに投下されたサンプルチューブは、パーサヴィアランスが届けることができない場合のバックアップとなります。その場合は、着陸機が運ぶ2機の小型ヘリコプターが回収作業を担うことになります。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech
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こちらの画像は、10本のサンプルチューブを投下する場所を示したものです。黄色がサンプルチューブの投下場所、シアン色の線は探査車の進路、オレンジの円はヘリコプターがサンプル回収のために安全に動作できる範囲を示しています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech
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こちらの画像は10本のサンプルチューブのうち3本が投下される場所(緑の◯)を示したものです。着陸機が着陸したり、ヘリコプターが離着陸するため、サンプルチューブの投下場所は平坦で大きめの岩がない場所が必要です。

参考記事:火星サンプルリターン計画

(参照)Mars Exploration Program(1)(2)