探査車パーサヴィアランスから見た火星の「月」 | アストロピクス

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探査車パーサヴィアランスから見た火星の「月」

この画像に映っているのは、火星の衛星フォボスです。火星表面で移動しながら観測を続けるNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが、2022年1月12日(319火星日)に撮影しました。

火星には小さな衛星が2つ存在しています。フォボスは内側を周回する衛星で、火星の中心からの平均距離は9376kmです。フォボスの直径は22km程度しかなく、地球の月(直径3475km)と比べると非常に小さい天体ですが、月よりもはるかに惑星に近いため、実際の大きさの割に見た目は大きく見えます(参考記事:地球の月と火星の「月」、惑星表面からの見た目の大きさ比較)。

パーサヴィアランスのチームは、火星の夜間の大気中の塵の量を測定するためにこの画像を撮影しました。画像はNASAのMars Exploration Programのウェブページなどで2022年10月13日に紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU

(参照)Mars Exploration Program