イースター島で発生した火災の焼け跡を宇宙からとらえた | アストロピクス

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イースター島で発生した火災の焼け跡を宇宙からとらえた

2022年10月上旬、太平洋に浮かぶ離島イースター島(南米チリ)で火災が発生し、島の象徴ともいえる有名なモアイ像もその火災に巻き込まれました。

画像は火災の前後を地球観測衛星ランドサット9がとらえたものです。1枚目の火災後の画像は10月12日、2枚目の火災前の画像は6月14日に撮影されました。

今回の火災は、島の東側にある火山性クレーター「ラノ・ララク(Rano Raraku)」付近で発生しました。画像中央やや左下に見える円形の地形がラノ・ララクです。火災後の画像では、ラノ・ララクの内部や北側で焼け跡が茶色く映っています。なお島の東端の赤っぽい部分は、侵食により土壌が露出しているところです。

こちらは同じくランドサット9の画像で、短波長赤外、筋赤外、赤色光を用いた擬似カラーになっています。焼け跡が周囲と区別しやすくなっています。

画像はNASA Earth Observatoryで、2022年10月17日の「Image of the Day(今日の1枚)」として紹介されたものです。

Image Source: NASA’s Earth Observatory

(参照)NASA Earth Observatory