この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスがとらえたものです。2023年6月22日(832火星日)に、パーサヴィアランスの観測装置スーパーカムの一部であるリモートマイクロイメージャー(RMI)を使って、約100m離れたところから撮影されました。
奇妙な形をした岩は、火星でも地球でも珍しくありません。風によって岩に砂が吹き付けられ、長い年月をかけて侵食されて形成されることがあります。画像に映るドーナツ状の岩は、小さな岩が中心付近を侵食したあとで形成されたのかもしれません。それにより空洞が残り、その後、風によって拡大されたのです。
こちらの画像は、同じ岩石の周囲も含め、より広範囲がとらえられています。2023年4月15日(765火星日)に約400m離れたところから撮影されたもので、ドーナツ状の岩がパーサヴィアランスのマストカムZで初めて発見されたときの画像です。
こちらも風による侵食で穴が空いたとみられる別の岩を、パーサヴィアランスが撮影した画像です。2023年6月26日に、マストカムZで撮影されました。