マーズ・エクスプレスがとらえた火星の「夜の迷宮」 | アストロピクス

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マーズ・エクスプレスがとらえた火星の「夜の迷宮」

この画像に映っているのは、火星の「ノクティス・ラビリントス(Noctis Labyrinthus)」と呼ばれる地域です。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがとらえました。

ノクティス・ラビリントスには「夜の迷宮」という意味があります。この地域には巨大な地滑りや広大な砂丘、幅30kmで深さ6kmにおよぶ交差する峡谷など、さまざまな地形が見られます。有名な火星の大峡谷、マリネリス峡谷の西側にあります。

ノクティス・ラビリントスの地形は、西に隣接するタルシス地域でのかつての火山活動に伴う地殻変動によって形成されました。ノクティス・ラビリントスでは、かつてここに水が存在していたことを示す粘土鉱物なども発見されています。

アストロピクスでは昨年10月、マーズ・エクスプレスのデータをもとにして作られた、ノクティス・ラビリントスの上空を飛行して撮影したかのような映像を紹介したことがあります。あわせてご覧ください。(参考記事)火星の「夜の迷宮」上空の飛行映像

Image Credit: NASA/JPL-Caltech
Image Credit: NASA/JPL-Caltech

Main Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA