火星の北極にあるドライアイスに覆われた小クレーター | アストロピクス

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火星の北極にあるドライアイスに覆われた小クレーター

火星の北極では、塵のまじった氷が積み重なって層をなしています。この画像は、火星の北極の層状堆積物にある小さなクレーターを、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。直径約136mのクレーター内は、二酸化炭素の氷(ドライアイス)で広く覆われています。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年9月18日に撮影されたもので、2022年11月29日のHiPODとして紹介されました。

HiRISEのウェブページによると、クレーター内の氷は、堆積物の質量が現在増加しているのか減少しているのかという、火星の極域の科学における長年の課題の解決につながる可能性があるとのことです。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE