火星の大峡谷の底に見られた層状の堆積岩

火星の赤道付近を東西に走る大峡谷マリネリス峡谷の一部であるカンドール・カズマ(カンドール谷)の底を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた画像です。

カンドール・カズマは、かつて水や風により運ばれてきた堆積岩で満ちています。そのような堆積岩が侵食されて、複雑な層構造が露出しています。割れ目にある暗い砂によって、層が強調されています。明るい岩盤は水和硫酸塩に富んでおり、硫酸塩鉱物に閉じ込められた大量の水が存在していることを示しています。

カンドール・カズマの全体像については、以前紹介したESA (ヨーロッパ宇宙機関)のマーズ・エクスプレスが撮影したこちらの画像をご覧ください。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2022年1月21日に撮影されたもので、2022年3月11日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE