火星全体を覆った2001年の巨大砂嵐

火星では大規模な砂嵐が発生することがありますが、ときに火星全体を覆う砂嵐になることがあります。この画像は、2001年に発生した全球的な砂嵐をハッブル宇宙望遠鏡が撮影したものです。

左は2001年6月26日に撮影されたもので、南半球のヘラス盆地(火星右下)付近と北極冠に小さな嵐が見られます。右は同じ年の9月4日に撮影したもので、こちらは火星全体が砂嵐に覆われてしまっています。大気中に細かい塵が舞い、視界を遮っているのです。このときに発生した砂嵐は、それまでの数十年間で最大のものでした。

このときの砂嵐は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーでも撮影されました(参考:火星全体を覆った巨大な砂嵐)。

Image Credit: NASA, James Bell (Cornell Univ.), Michael Wolff (Space Science Inst.), and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

(参照)Hubblesite