火星では、惑星全体を覆ってしまうような大規模な砂嵐が発生することがあります。
上の画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーがとらえたものです。左は2001年6月下旬、右は2001年7月に撮影されたもの。
左の画像は、南半球のヘラス盆地(南極冠のすぐ上にある明るい楕円の部分)で砂嵐が発生し始めた頃のものですが、全体的に表面の地形はよくみえています。しかし右の画像では、ほぼ全球的に砂嵐に覆われてしまっていて、わずかの期間で劇的に変化したことが分かります。
Image Credit: NASA/JPL/MSSS