ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、へびつかい座の若い惑星状星雲NGC 6572 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、へびつかい座の若い惑星状星雲NGC 6572

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 6572。へびつかい座の方向、3500光年の距離にあります。

惑星状星雲は、太陽程度の星の年老いた姿です。太陽の0.8〜8倍の質量の星は、年老いると膨らんで赤色巨星になります。赤色巨星の外層のガスが離れていき、中心に残った星の“芯”からの紫外線を受けてガスが電離して輝いているのが惑星状星雲です。

NGC 6572は、わずか数千年前にガスが放出され始めたばかりの若い惑星状星雲です。そのためまだガスの密度が高く異常に明るく輝いています。現在、ガスのエンベロープは秒速約15kmで外へ広がっています。外に拡散するにつれて暗くなっていきます。

2010年12月13日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble