この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが「Yori Pass」と呼ばれる場所をとらえたものです。2022年11月5日(609火星日)に、パーサヴィアランスのハザードカメラ(Hazcams、危険回避カメラ)で撮影されました。
Yori Pass地域の岩石は、細かい粒子が水で運ばれて沈殿して石になった砂岩の堆積岩です。このような細粒の堆積岩は、有機物やバイオシグナチャー(生命存在指標)を探す際のターゲットとなります。パーサヴィアランスはこの場所でサンプルを採取する予定です。
Yori Passは「Hogwallow Flats」と呼ばれる場所と同じ標高にあり、そことの比較も可能なことから注目されています。Hogwallow Flatsは非常に細かい粒子の堆積岩が見つかった場所で、パーサヴィアランスによるサンプル採取も行われました。
Yori Passでのサンプル採取の後、パーサヴィアランスは南東227mの巨大な砂紋へと向かう予定になっています。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech