夜空の星が描く円弧とBlackGEM望遠鏡

南米チリ、アタカマ砂漠にあるESO(ヨーロッパ南天天文台)ラ・シヤ天文台上空の夜空を映した写真。長時間露光により、星々の軌跡が天の南極を中心に弧を描いて映っています。左側にみえるピンク色の部分はカリーナ星雲。大マゼラン銀河と小マゼラン銀河も、中央上と中央右に青くぼんやりと見えています。

地表には、BlackGEM望遠鏡が3台並んでいます。ただ、この写真の撮影時には、いちばん右の3台目は建設中だったため、まだ土台しかありません。BlackGEM望遠鏡は、オランダのラドバウド大学、NOVA(Netherlands Research School for Astronomy)、ルーヴェン・カトリック大学により建設・運用されている望遠鏡です。最終的に15台まで増設し、夜空を広くサーベイすることを目指しています。

BlackGEMは、重力波の発生源となる中性子星とブラックホールの衝突の際の光をとらえるための望遠鏡群です。LIGOやVirgoなどが重力波を検出した後、BlackGEMは空の広い範囲を観測し、重力波を発生させた現象から放射される可視光を探します。

画像は、2022年3月28日にリリースされたESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: Zdeněk Bardon (bardon.cz)/ESO

(参照)ESO