火星探査車キュリオシティが撮影した画像に、奇妙な形の石が映っていました。形だけ見ると、まるでサンゴか、砂漠から突き出したサボテンのようです。探査車の科学チームは、この構造を「ブラックソーンソルト(Blackthorn Salt)」と名づけました。
この画像だけではサイズがわかりにくいですが、この奇妙な構造全体が1円玉の上にのる程度の小さなものです。画像は2022年2月25日、キュリオシティに搭載されたMAHLI(Mars Hand Lens Imager)で撮影されました。MAHLIは、岩石の表面などを拡大して撮影するためのカメラです。
キュリオシティのプロジェクト・サイエンティスト補佐を務める惑星科学者のAbigail Fraeman氏はツイッターで、この小さく奇妙な構造物は水中で沈澱した鉱物によって形成されたものだとツイートしています。周囲より侵食に強かったために残ったものであるようです。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS