ローカルボイドの端にある孤独な銀河NGC 6503 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

ローカルボイドの端にある孤独な銀河NGC 6503 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 6503です。NGC 6503は、りゅう座の方向、約1800万光年の距離に位置しています。天の川銀河の3分の1ほどのサイズの小さな銀河です。

ほとんどの銀河は、銀河群や銀河団などのように集団で存在しています。しかしこのNGC 6503は、「ローカルボイド」とよばれる、銀河や星が存在しない空間の端に位置する孤独な銀河です。ローカルボイドは少なくとも差し渡し1億5000万光年ある宇宙の巨大な空洞です。

NGC 6503は星形成が活発な銀河で、画像にも星形成領域である赤いガスの領域や、新しく形成された星を含む青い領域があちらこちらに映っています。

なおアストロピクスでは、ハッブル望遠鏡が撮影したNGC 6503の別の画像を紹介したことがあります。あわせてご覧ください。

Image Credit: NASA, ESA, D. Calzetti (University of Massachusetts), H. Ford (Johns Hopkins University), and the Hubble Heritage (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration

(参照)Hubblesite