火星のクレーター内で侵食されてできた階段状の地形 | アストロピクス

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火星のクレーター内で侵食されてできた階段状の地形

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、火星のジジ・クレーターの床の一部を映したものです。岩石が侵食されて、ビュート(孤立丘)や階段状の地形になっています。

同じような地形は、ジジ・クレーターがある火星のアラビア大陸に存在するいくつかのクレーターにも見られます。そのことは、かつて広範囲に同じプロセスで堆積物が形成されたことを示唆しているとのことです。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年5月4日に撮影されたもので、2021年7月12日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE