まるで出入り口!? 探査車が火星で見た岩の割れ目

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティが火星表面にある岩石を撮影したもので、右側にまるで出入り口のようにも見える穴が映っています。画像は2022年5月7日(3466火星日)に撮影されたRAW画像(生画像)です。

こちらは冒頭の画像に映る「出入り口」がある「イーストクリフ(East Cliffs)」と呼ばれる岩山の画像です。この岩山には自然にできたいくつもの割れ目があります。いくつかの割れ目が交差することでできた割れ目が出入り口のように見えています。この画像はキュリオシティのマストカム(左レンズ)で撮影された113枚の画像をパノラマ合成して作られました。

冒頭の画像を見ると、人が通れそうな大きさにも見えるかもしれません。しかし実際にはこの「出入り口:は高さ29.1cm、幅38.9cm程度の小さなものです。

こちらはマストカム(右レンズ)で撮影した114枚の画像をパノラマ合成した画像です。赤い円の部分に「出入り口」のような割れ目があります。

こちらはパノラマ画像の3Dアナグリフになっています。赤青メガネで見ると立体的に見えます。

「出入り口」付近の3Dアナグリフです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

(参照)Mars Exploration Program