火星探査車パーサヴィアランスには「インジェニュイティ(Ingenuity)」と名付けられた小型のヘリコプターが、車体の下側に搭載されています。この画像は、これまでインジェニュイティを保護していたカバーが外された場面を撮影したものです。地面にカバーが落ちており、車体の下部に折りたたまれたインジェニュイティが見えています。パーサヴィアランス(@NASAPersevere)のツイートによると、今後2〜3日走行して飛行試験のための所定の場所まで向かう予定とのことです。
画像は、パーサヴィアランスのロボットアームの先端に取り付けられたシャーロック(SHERLOC)」という装置のカメラ(ワトソン[WATSON])で、2021年3月21日(30火星日)に撮影されました。なおIngenuityとは、創意工夫や創造力という意味の言葉です。
こちらはインジェニュイティの飛行試験のようすをCGで再現した映像です。
(2021年3月23日追記)記事公開の翌日、冒頭の画像を新たに公開された画像に差し替えました。もともと冒頭に掲載していたのは次の画像です。このようなRAW画像を何枚かつなぎ合わせることで、上の画像が作られました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
(参照)Planetary Photojournal、Mars 2020 Mission Perseverance Rover