2022年元旦に公開。中国の探査機がとらえた火星と「自撮り」画像 | アストロピクス

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2022年元旦に公開。中国の探査機がとらえた火星と「自撮り」画像

中国国家航天局(CNSA)は2022年1月1日、中国の火星探査機「天問1号」が撮影した火星の画像を公開しました。画像には周回機(オービター)とともに映る火星や火星の北極冠、また火星表面を観測中の探査車(ローバー)「祝融」がとらえた火星表面などが映っています。

こちらの画像には、周回機と火星が一緒に映っています。金色に見えるのが周回機本体で横に太陽電池パネルが広がっています。本体の下に銀色に見えているのはハイゲイン・アンテナです。火星表面の白い部分は氷で、画像左上には氷に覆われたコロリョフ・クレーターが見えています。

こちらは周回機のクローズアップ。

これらは周回機から放出された小型カメラを用いて撮影されたもので、いわば周回機の自撮り画像とでもいえるものです。

この画像には火星の北極冠の渦を巻くような地形が映っています。

こちらは火星表面に着陸した祝融が撮影した3枚の画像をモザイク合成したもの。クレーターや岩などが映し出されています。

2020年7月23日に打ち上げられた天問1号は、2021年2月10日に火星へ到着。祝融を搭載した着陸機は5月15日に火星に着陸しました。CNSAによれば、2021年12月31日現在、天問1号からは合計約560GBの科学データが送られてきているとのことです。

Image Credit: CNSA

(参照)CNSA