南米チリの夕暮れの空に輝く金星とレナード彗星 | アストロピクス

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南米チリの夕暮れの空に輝く金星とレナード彗星

この画像には、南米チリのベラ・ルービン天文台上空に輝く金星やレナード彗星(C/2021 A1)が映っています。画像は2021年12月に撮影されたもので、夕方の空に最も明るく見えているのが金星で、その左の方にかすかに尾が広がるレナード彗星が見えています。

レナード彗星は2021年1月に発見された彗星です。2021年12月12日に地球へ最接近し、2022年1月3日に近日点(太陽に最も近づく点)を通過しました。太陽から遠ざかった後は、二度と戻ってくることはありません。

地上に見えるベラ・ルービン天文台は現在建設中で、よく見ると重機らしきものも見えます。天文台の完成後は、「時空間レガシーサーベイ(Legacy Survey of Space and Time: LSST)」が実施される予定になっています。10年間にわたり全天サーベイを繰り返し行い、宇宙の構造と進化について調べようというサーベイ計画です。

この画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2022年1月5日にリリースされた「Images of the Week」です。なおNOIRLabの「Images of the Week」の画像でレナード彗星が映るものとしては、ハワイ島のマウナケア山頂から撮影された画像を紹介したことがあります。あわせてご覧ください。

Image Credit: Rubin Observatory/NSF/AURA/C. Corco

(参照)NOIRLab