頂部に窪みをもつ火星の円錐台状の地形 | アストロピクス

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頂部に窪みをもつ火星の円錐台状の地形

画像には、頂部に円形の窪みがある、円錐台のような形をした盛り上がった地形(コーン地形)が映っています。これらの画像は、火星のシドニア地域にあるコーン地形を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影したものです。

2枚目の画像には、頂部に窪みをもつコーン地形がいくつも映っています。これらの起源としては、スコリア丘や泥火山などいくつか考えられています。スコリア丘とは、「スコリア(軽石と同じく穴だらけだが色が黒い)」と呼ばれる火砕物(火山砕屑物)が堆積してできた丘のことです。一方、泥火山は地下の泥などが噴出して盛り上がったものです。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。画像は2020年3月6日に撮影されたもので、2020年12月1日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE