木星とエウロパ ハッブル宇宙望遠鏡による最新画像(2020年8月)

ハッブル宇宙望遠鏡が2020年8月25日に撮影した木星。左に映っているのは木星の衛星エウロパです。撮影時、木星は地球から6億5300万kmの距離にいました。

木星の中央やや下に赤く見える楕円模様は「大赤斑」と呼ばれています。大赤斑は反時計回りに回転する高気圧性の嵐です。その大きさは地球が丸ごと入ってしまうほどで、現在は幅1万5800kmほどの大きさです。大赤斑は1930年以来ずっと観測され続けていますが、近年は次第に縮小してきています。縮小の理由は全く分かっていません。(【参考】過去記事「木星の大赤斑は小さくなっている」

大赤斑の南に、「オーバルBA」と呼ばれる白い楕円模様が見えます。オーバルBAは「赤斑ジュニア」とも呼ばれています。2006年に赤くなった後、最近は白くなっていました。しかし嵐の中心部がやや暗くなっているようにみえます。これは赤斑ジュニアが、再び大赤斑に近い色に変わりつつあることを示唆しているのかもしれません。

北半球の中緯度(木星の左上側)に、時速560kmで移動する東西に伸びた白い嵐が映っています。これは撮影の1週間前の8月18日に現れました。地上からの観測で、同じ緯度であと二つ嵐が見つかっています。

なお別の記事で、同じ日にハッブル宇宙望遠鏡が紫外線、可視光、赤外線で撮影した画像を紹介しています。

Image Credit: NASA, ESA, STScI, A. Simon (Goddard Space Flight Center), and M.H. Wong (University of California, Berkeley) and the OPAL team

(参照)HubblesiteESA/Hubble

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