ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたオリオン星雲内の極超音速衝撃波 35 Years of Hubble Images(Year 3) | アストロピクス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたオリオン星雲内の極超音速衝撃波 35 Years of Hubble Images(Year 3)

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がオリオン星雲のごく一部の領域をとらえたものです。星雲内を時速23万8000kmほどで移動する物質の極超音速衝撃波(右下)が映っています。このような極超音速衝撃波は、新たに誕生した星から放出される物質のビームによって形成されると推測されているとのことです。

画像はハッブル望遠鏡のWFPC(広視野惑星カメラ)を使い、1991年8月13日と14日に撮影されました。星雲に豊富に存在する水素と酸素をとらえたそれぞれの画像を合成したものです。

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日に打ち上げられました。ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ35周年(2025年4月24日)に向けて、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「35 Years of Hubble Images」と題して、これまでハッブルが撮影してきた画像から各年1枚ずつ選んで公開しています。冒頭の画像はその第3弾です。

なお、NASAのウェブページでは「Year 3」のものとして紹介されていますが、観測が行われたのは2年目で、3年目の1992年12月に画像が公開されました。

(参考)「35 Years of Hubble Images」記事一覧

Image Credit: C.R. O'Dell (Rice University), and NASA

(参照)NASA(1)(2)