ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、がか座の巨大銀河団 | アストロピクス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、がか座の巨大銀河団

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、巨大な銀河団2MASX J05101744-4519179が映し出されています。2023年8月14日に、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

がか座の方向、約26億光年の距離にあるこの銀河団は、X線で観測すると非常に明るくみえることが知られています。楕円銀河が集団をなしており、それぞれの楕円銀河には中央に明るい核が見られます。銀河団の重力レンズ効果によって、形がゆがんで見えている遠方の銀河も映っています。重力レンズによって遠方の天体が明らかになると、今後、ハッブル望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による追跡観測が可能になります。

画像はハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)とWFC3(広視野カメラ3)で撮影されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, H. Ebeling

(参照)ESA/Hubble