ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた星のゆりかご | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた星のゆりかご

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、原始星「OH 339.88-1.26」周辺が映っています。さいだん座の方向、地球から8900光年の距離にあります。

画像の中央付近で縦に走る暗い塵の帯の部分に、メーザー(レーザーの電波版)を放つ原始星OH 339.88-1.26が隠れています。青く輝く多くの星の周囲に見られる十字形の光の筋は「回折スパイク」と呼ばれるもので、望遠鏡の構造に由来して生じたものです。

この画像は、大質量星が誕生する領域の中心部をのぞきこむハッブル望遠鏡の一連の観測の一環で取得されました。観測は、大質量の原始星の性質に制限を加え、それらの形成理論を検証することを目的として行われました。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2023年8月28日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Tan

(参照)ESA/Hubble