木星の南半球で最も目立つのは大赤斑という巨大な渦模様です。その大赤斑は近年、しだいに小さくなっているのが観測されています。
大赤斑の大きさはかつて、地球が2~3個入るくらい、という言い方がされていました。ところが最近の大赤斑は、地球が1個入るくらいの大きさになっています。上の画像の右側にある大赤斑の画像は、上から1995年、2009年、2014年にハッブル宇宙望遠鏡によって撮影されたものです。この20年間だけを見ても、大赤斑が小さくなっていることが分かります。
1979年にボイジャー探査機が木星を訪れたとき、大赤斑は長径2万3000km以上の大きさがありました。ハッブル宇宙望遠鏡の観測から、1995年には約2万1000km、2009年には1万7900km、2014年には1万6500kmになっていることが分かりました。
Image Credit: NASA, ESA, and A. Simon (Goddard Space Flight Center)
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