探査機メイブンがとらえた火星で急速に発達する雲 | アストロピクス

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探査機メイブンがとらえた火星で急速に発達する雲

これらの画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機メイブン(MAVEN)が紫外線でとらえたものです。2016年7月9日から10日にかけて、火星の大気中で急速に発達する雲の様子がとらえられています。1から4までの画像は約7時間で撮影されました。7時間というと、火星の自転周期の4分の1以上に相当します。火星面の左側が午前中、右側が午後になります。

2〜4の画像の上部で暗く見えているのは、火星最大の火山オリンポス山です。時間の経過とともに山頂付近で小さな雲が発達しています。なおこの画像では、霞んでいる領域がやや明るく見えていますが、オリンポス山はその領域より高くまで聳え立っているため暗く見えています。

オリンポス山の右側には「タルシス三山」と呼ばれる3つの巨大火山があり、そこでも雲が発達しているのが分かります。2と3の画像を比べるとそれぞれの山の上空で雲が大きくなり、4の画像ではそれらの雲が合体しています。

この映像は、メイブンが撮影した上の4枚の画像を使い、画像間を補完して動画にしたものです。

Main Image Credit: NASA/MAVEN/University of Colorado
Video credits: NASA/MAVEN/University of Colorado-LASP

(参照)MAVEN