新たな星をはぐくむ小さなガスの塊をハッブルがとらえた | アストロピクス

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新たな星をはぐくむ小さなガスの塊をハッブルがとらえた

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたこの画像には、新たな星が形成されつつある、低温・高密度の星間ガスの塊が映っています。これは「frEGGs(Free-floating Evaporating Gaseous Globules)」と呼ばれる星形成領域で、1995年にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「わし星雲」の有名な画像で最初に見られたものです。仮に訳すとすれば「自由浮遊する蒸発しつつあるガス状グロビュール」でしょうか。

画像に映るfrEGGsは、はくちょう座の方向の「北の石炭袋星雲」にあります。新たに誕生した星からの強烈な紫外線放射が周囲のガスを侵食し、高密度で侵食されにくい領域が残ることで、frEGGsはその姿を現します。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)から2021年11月8日にリリースされました。

Image Credit: NASA, ESA, and R. Sahai (Jet Propulsion Laboratory); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA