ガリレオ探査機がとらえた木星のリング | アストロピクス

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ガリレオ探査機がとらえた木星のリング

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ガリレオが木星のリングをとらえたものです。1996年11月8日に撮影された4枚の画像がモザイク合成されています。

木星のリングは、メインリングとその内側にあるハローリング、メインリングの外側にあるゴッサマーリングからなります。画像に映っているのはそのうちのメインリングです。画像右側に見える円弧は、木星の上層大気のもやの粒子によって太陽光が散乱されたものです。

木星のリングは、1979年にNASAのボイジャー1号によって発見されました。小さくて暗い粒子で構成されており、この画像のように太陽光が逆光状態でなければ見ることができません。木星の小衛星にメテオロイドが衝突して放出された塵によって形成されている可能性があります。

画像の撮影時、ガリレオ探査機は木星の影の中にいて太陽の方向を向いていました。また探査機はリングから230万kmほど離れていました。

Image Credit: NASA/JPL/Cornell University

(参照)Planetary Photojournal