この画像は、はくちょう座OB2星団をとらえたものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)のチャンドラX線望遠鏡の打ち上げ(1999年7月23日)20周年を記念して、2019年7月23日にリリースされた画像の1枚です。
太陽程度の質量の星は100億年ほどの寿命があります。恒星は質量が大きいほど寿命が短く、はくちょう座OB2にあるような大質量の星々の寿命は数百万年ほどしかありません。
それらの大質量星は、高エネルギーの恒星風を周囲に大量に吹きつけます。恒星風が、星の周囲にあるガスや塵に衝突するなどして大量のエネルギーを蓄積し、チャンドラが検出できるX線放射を生み出します。
この画像は、チャンドラ(X線、赤と青い点光源)、アイザック・ニュートン望遠鏡(可視光、明るい青)、スピッツァー宇宙望遠鏡(赤外線、オレンジ)の画像を合成したものです。なおアイザック・ニュートン望遠鏡は、スペイン領カナリア諸島のラ・パルマ島にある望遠鏡です。
Image credit: X-ray: NASA/CXC/SAO/J. Drake et al; H-alpha: Univ. of Hertfordshire/INT/IPHAS; Infrared: NASA/JPL-Caltech/Spitzer
https://www.nasa.gov/mission_pages/chandra/images/cygnus-ob2.html