SDOの紫外線とNuSTARのX線で見た太陽 | アストロピクス

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SDOの紫外線とNuSTARのX線で見た太陽

NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが撮影した画像に、同じくNASAのX線天文衛星NuSTARの観測データを重ねた画像です。NuSTARが撮影したはじめての太陽画像で、太陽の西縁が映っています。

緑と青で示されているNuSTARのデータは、太陽の高エネルギー放射を示しています(緑は2〜3キロ電子ボルト、青は3〜5キロ電子ボルトのエネルギーを示しています)。高エネルギーX線は、300万度以上に加熱されたガスに由来します。

SDOがとらえた17.1ナノメートルの波長の紫外線が赤で表されています。17.1ナノメートルの紫外線は太陽大気の約60万度の領域を示しており、100万度の太陽大気中に低温の物質が存在することを示しています。

SDO(Solar Dynamics Observatory)は2010年2月に打ち上げられました。一方、NuSTAR(Nuclear Spectroscopic Telescope Array)は、2012年6月に打ち上げられました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/GSFC

(参照)Planetary Photojournal