合体の最終段階。衝突銀河IC 1623をハッブルがとらえた | アストロピクス

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合体の最終段階。衝突銀河IC 1623をハッブルがとらえた

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた衝突銀河IC 1623。くじら座の方向、およそ2億7500万光年の距離にあります。IC 1623は、2つの銀河の合体が最終段階を迎えようとしている現場です。強力なガスの流入が、合体して生じるコンパクトなスターバースト銀河において、激しい星形成の引き金となると見られています。

ハッブル宇宙望遠鏡は、2008年にACS(掃天観測用高性能カメラ)を使い可視光と赤外線のフィルターでIC 1623を撮影したことがあります。その画像は他の多くの相互作用銀河とともに、ハッブル宇宙望遠鏡打ち上げ18周年記念画像として公開されました。今回のIC 1623の画像はWFC3(広視野カメラ3)を使い、赤外線から紫外線まで8つのフィルターで観測したものを組み合わせたもので、以前の画像より詳細が映し出されています。

画像は、2021年6月21日にリリースされたハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Chandar

(参照)ESA/Hubble